社協ってなあに?
私たちの暮らす市区町村単位で、社協があります。〇〇市には〇〇市社協があり、△△町には△△町社協があり、磐田市には磐田市社協がある、といった具合です。
市区町村社協は、「社会福祉法」という法律で「地域福祉の推進を図ることを目的とする団体」とされています。
社協の職員が、小学校で福祉のお話をするときに、福祉とは「ふだんの くらしの しあわせ」のことです、と説明をしています。
「地域福祉」は、「地域」+「福祉」ですので、私たちが暮らしている町(=地域)で、普段から皆さんが幸せに暮らすことを応援することが、社協の目的です。
「団体」ですので、社協の職員は公務員ではありませんが、地域の皆さんの幸せな暮らしを応援するために、お金を稼ぐことを目的としない事業を行っています。そのため、皆さんからいただく「社協会費」や「共同募金による助成金」は、社協が民間非営利団体として活動を進める上で、無くてはならない貴重な財源となっています。
社協で行う事業は社協の職員だけが考えるのではなく、地域の皆さんや、福祉の団体を代表する皆さんと一緒に話し合って考えています。それが、「協議会」と呼ばれている理由です。
どんなことをしているの?
「ふだんの くらしの しあわせ」のためには何が必要なのでしょうか?
国や県、市などが定めた福祉の制度やサービスは、税金や保険料を使って行われています。でも、私たちが生活する中では、これらのサービスだけでは足りないことや不便なことがあります。不便なことは、年齢、心身の状態、家族や親類の状況やご近所づきあいなどでも違ってきます。例えば、部屋の電気が切れた時、電球や蛍光管をあなたは一人で交換できるでしょうか?ケガや病気をしたときはどうでしょうか?
生活をしていく中で誰でも「ちょっとした困りごと」が出てくる可能性はあります。一人暮らしの方も増える中、地域の皆さんが協力して助け合うことで「ちょっとした困りごと」が解決できれば、皆さんの「ふだんの くらしの しあわせ」を進めていくことができると、社協は考えています。地域の皆さんが主役になって、そのしくみをつくっていく、社協はそれを応援する仕事をしています。
このようなことを、磐田市全体で計画的に行うため、社協は、市民の皆さんや磐田市と一緒に「地域福祉活動計画」をつくり、3つの目標を立てました。社協は、この計画をもとに地域の皆さんや関係機関・団体などと協力して、関係する人や資源などをつなげ、一緒に支え合いの仕組みづくりを進めています。
ぼく、手伝うよ
歩いてゴミを出すのが大変なおじいさん。「ぼく」は声をかけてお手伝いをしました。「ぼくたち」が学校から帰る頃、おじいさんは子どもたちの安全を見守るボランティア活動をしています。
地域にはいろいろな人が住んでいます。私たちも「赤ちゃん」から「子ども」になり、「成人」し、「高齢者」になっていきます。また、その時々の家族の形や私たちができること、できないことも変化していきます。
私たち社協は、お互いのことを理解し、できることを支えあい、助け合える人づくりと、その活動の機会づくりをしています。
負けないぞ!
交流センターで将棋をしているおじいさんたち。子どもたちは将棋を教えてもらい、ほめられて少しうれしそう。おじいさんたちも、仲間と将棋をする楽しみに加え、子どもたちに教える役割が加わって、より生き生きして見えます。
福祉は、地域や暮らしのなかに息づいています。日々の生活が、人々の支え合いや助け合いで成り立っていることに気付くことが大切です。
それぞれの違いに気付き、お互いを認め合い、行動に移していくことが福祉「ふだんの くらしの しあわせ」に繋がります。
地域の活動、社協の取り組みをみてみよう
社協のめざす地域づくりは、具体的にどのように進められているのでしょうか。例えば、2つの漫画の 「ぼくたち」の地域には、下のような地域の活動や社協の取り組みがあるのです。
もしぼくらのまちで災害が起きたら~ボランティアの依頼について〜
災害時には、私たち社協が立ち上げる「災害ボランティアセンター」でボランティアを頼むことができます。「災害ボランティアセンター」では、どこでどんなお手伝いが必要なのか情報収集を行い、依頼を受けて、ボランティアを派遣します。
大規模な台風等による風水害、地震や津波等の災害時には、被災地ではボランティアによる支援活動が大きな力を発揮し、被災地の復興支援を支える力となっています。直接被災地へ出向き、ボランティア活動に取り組むことはもちろん、遠方からでも支援物資や義援金に協力することで被災者支援をすることができます。被災地でのボランティア募集は、被災地の社会福祉協議会のホームページやフェイスブック等から確認できます。義援金は中央共同募金会や日本赤十字社等が募集しています。
災害時に限ったことではありませんが、みんなができる事を少しずつでもすることで、助かる人たちがたくさんいます。